Apple StoreからGENIUS BARのロゴが消える

GENIUS BAR

”An original and significant element of Apple’s retail stores is disappearing. Over the past month workers have been removing the “atom” symbol that has pinpointed the Genius Bars since the first store opened in 2001, and they are replacing it with wall graphics to match those recently installed in back-lit wall displays.【ifoapplestore】

2001年にバージニア州マクリーンのタイソンズコーナーとカリフォルニア州グレンデールのグレンデールガレリアに初オープンした Apple Store は、今では全世界に400店舗以上ある。国内では2003年に東京銀座に初店舗がオープン心斎橋名古屋栄、渋谷、札幌、福岡、仙台、表参道がオープンした。そして、どこの店舗にも必ずGenius Barがある。

Genius Barとは技術サポート窓口としてカウンター形式のコーナーのことで、故 Steve Jobs の肝いりで設置された。このGenius Barには、初店舗オープン時から原子がデザインされたロゴマークがカウンター背後の壁にあった。しかし、最近オープンした Apple Store では、そのロゴマークが設置されていないのだ。 iPhone 発売後、Genius Barはそのサポート対応数の急増した。そして、従来のカウンター対応だけではなく、あらゆる場所(時には階段でも)でサポート対応をしなければならない状態となったことから、どこがGenius Barなのかというサインが必要なくなったのではないだろうか。

”Genius Barには前から使われていたAppleのGeniusのロゴ(下の図)の由来をご存じの方はおられませんか? Googleでちょっとなでたくらいではいきつきませんでした。長岡半太郎博士が提唱した土星型原子モデルの図に似ているのですが、でもだからなぜそれがGenius?というのは分からず。【itmedia】

そもそも、なぜ原子なの??

”どのメーカーの店舗にもあるサービスカウンターに、あえてジーニアス(天才)という言葉を冠することで、通常のサービスとは違った接客、対応法やテクノロジーを提供し、それが貴重なユーザー経験となるようにデザインしています。ちなみに、ジーニアスバーという名称は「Think different.」キャンペーンに登場した数々の天才たちからヒントを得て、考案されました。【ascii】

インタビューからわかることは、Genius(天才)がいるところがGenius Barだということ。そして、あの天才アインシュタインと相対性理論、何かロゴと関連があるのではないかということ。

” ところでGeniusのロゴの謎を追っていたところ、そもそものリンゴのロゴの由来にも天才が絡んでいる説があることを知りました。一般的に流布しているのは「byte」と「bite」をかけたんだ、というものですが、このサイトによると、現代計算機科学の父、アラン・チューリングへのオマージュではないかということで。【itmedia】

「byte」と「bite」は有名な話だが、アラン・チューリングとの関係性は初めて知った。さらに、昔のアップルのロゴがレインボーカラーなのも、チューリングが同性愛者だったからというのだから興味深い。

Genius Barのロゴの詳細についは明らかではないが、謎のまま Apple Store のディスプレイから消滅していくのだろう。
過去には、このGenius Barの壁面ディスプレイがオークションに出品されたこともある。