9月 23 2024
iPhone 16の分解バラしと電気誘導接着
Appleは初めて iPhone16 に電気誘導接着剤剥離技術を導入し、バッテリー交換を簡便にしたことが分解バラしで明らかにされた。【ifixit】
Appleが iPhone16 で導入した通電剥離性接着剤は、金属でバッテリーを包み筐体に接着、低電圧(5-50V)の電流を短時間(十秒~数分)流すと被着体の界面で電気化学反応が起こり、陽極側で選択的に剥離することができるエポキシ系の接着剤だ。
国内では太陽金網株式会社がエレクトリリースとして販売している。
iFixitの分解バラし動画には5Vの電圧を数秒 iPhoneの筐体に通電することでバッテリがパカっと外せることがわかる。
また、重力に従った自然落下でも通電剥離性接着剤が通電でバッテリーが剥がれる。
要するに力を加えることなくバッテリを取り外せるのがこれまでの接着方法とは異なるのだ。
また、残った接着テープを取り除くのにイソプロピルアルコールなど有害な有機溶剤も必要としない。
電気誘導接着剤剥離技術により、iPhoneのバッテリー交換は簡便になったが、バッテリにアクセスするにはこれまでどおり筐体の加熱、接着テープの剥離の作業は変わらない。