バラらさんでも見えた MacBook Pro

Appleは、MacBook Proの最高のパフォーマンスのために、最高の設計をした。

発表されたMacBook Pro Retinaをみて、十数年前のPowerBook G4 を思い出した。当時、チタンを筐体に採用した超スリムなデザインの PowerBook G4 は、衝撃的だった。そして、今回のMacBook Pro Retinaもよりスリムなデザイン、MacBook Air 同様、洗練された内部デザインだ。ブラックに統一されたバーツ、ロジックボード、バッテリー、巨大な冷却ファンなどが特徴的だ。特に興味深いのは、ノートブックの3つの側面から空気を取り込む、新しい冷却システムである。これまでから採用されているシロッコファンとはブレードのデザインが違う。非対称に配置されたブレードが、効率よく吸気と排気をするそうだ。
わずか1.8cmの薄さに2つのThunderboltポート、2つのUSB 3ポート、そして1つのHDMIポート、そしてSDカードスロットまで装備したのデザイン力はすばらしい。おそらく、樹脂製の筐体では実現できなかったユニボディだからこそ可能となったのであろう。このユニボディの特徴を生かしたRetinaディスプレイは、これまでのガラスの層の後ろに置かれたディスプレイとは違い、ディスプレイ自体がガラスになった鮮やかな色彩、高いコントラスト、広い視野角の画期的なデザインである。MacBook Airの発表以降、新製品にあまり驚くことはなかったが、今回は期待を裏切られることはなかった。すでにMacBook Pro RetinaApple Online Storeで1クリックした読者さんも多いことだろう。