そろそろ新しい MacBookを使ってみるか…

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MacBook が発売されてもう4ヶ月が経つが、発売当初から未だに品薄状態が続いている。最近になってApple Storeの出荷予定日が1−2週間となり、やっと待ち時間がなく、実質1週間程度で購入できるようになってきた。

今回購入したのは MacBook の1.1Ghzのスペースグレイモデル、キーボードはMacマニアなら定番のUSキー配列だ。

すでに MacBook レビュー記事は数多くあるので今更感はあるのだが、この MacBook は期待を裏切らなかったし、予想以上に素晴らしい製品だったので、購入して良かったことだけ書いてみることにした。

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パッケージは MacBook MacBook Pro MacBook Air と同様、ここまで切り詰めるのかというくらいコンパクトでシンプルなデザインとなっている。これまで本体をラッピングしていたフィルムに、OSなどの使用契約を開封前に確認するシールが貼ってあったが、このシールはなくなり、煩わしさがなくなった。何も考えずに一気にラップを剥がして、本体を取り出せるのだ。

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MacBook Air と比べてみると、新色のスペースグレイは濃いめの渋いカラーだ。 iPhone 6 Plusの同色を使っているが、 MacBook はさらに黒さが際立っている。過去にクロいMacBookが発売され、古くからのMacユーザは、PowerBookのようにカッコイイと話題になった。この MacBook は、あの時のクロとは比にならないくらいカッコイイぞ。あっ!Appleロゴはもう光らないんだ…。昔のモデルは光らなかったと納得する。

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とにかく薄い。今更だが、 MacBook Air MacBook も、ディスプレイ部分とキーボード部分の隙間が狂いなく一定で、とても美しいデザインだ。量産の工業製品であるノートパソコンで、これほどまでにコダワって精度を出しているのはApple製品だけだろう。

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このモデルからアンテナ部分のデザインが変更されたことで、 MacBook はヒンジ部分が樹脂である必要がなくなり、アルミになったことでより一体感のあるデザインとなった。

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MacBook のキーボードは、新しいメカが採用され、発売当初から賛否両論がる。結論から言うと、かなり使いやすい。一度使うともう、従来のキーボードがなんて使いづらいのかと思うくらいだ。このキーボーは、最初は指先がコツコツと当たる感じがして違和感がある。しかし、使っているうちにその感覚が自然になり、不思議なくらい楽にタイピングできるようになる。Appleは、このタイピング感を出すために想像を超える数の試作機を用意しのだろう。

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これまで、電源ポートについては、マグネット式のMagSafeコネクターという便利なものに慣れていたせいか、USB-Cコネクターはポートの抜き差しに少々面倒さを感じる。さらに、充電の状態を知ることができるLEDがなくなったことも残念だ。ただ、元々メニューバーに充電状況を示すアイコンがあるのだからこれは不要なものであったのだ。さらに、LEDを点灯させる余分な電力を使わず、結果的にこれはエコじゃないか…。

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電源アダプターは、 MacBook Pro MacBook Air に付属する従来のデザインと同じ白い四角いデザインのものだ。ただし、29Wと他モデルとワット数が違うので少々小ぶりである。さらに、ケーブルが直付けされていないので、他社製アクセサリーとの汎用性もありそうだ。そして、Macマニアにとって嬉しいのは、従来品になかったAppleロゴがプリントされていたことだ。いいデザインだ…。

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さてさて、 MacBook には、ポートがひとつしか搭載されていないというのはどうだろう。これも結論から言うと、ひとつあれば十分だ。夜の間にバッテリーをフル充電して、朝9時から電源を落とさず、使い続けてみたが、夕方6時でまだ10%の残量があった。その間、ポートに挿す必要のあるデバイスがあったかというと、プリントはAirPrint、データのコピーはAirDropとすべてWiFi経由でまったくポートを使う必要がなかった。デイタイムの使用のみなら、充電のためにケーブルを接続する必要もない。ただし、様々なデバイスを必要とするユーザには、USB-C対応4ポートハブをひとつ持っておくと安心だ。

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MacBook Pro MacBook Air では、どうもペラペラ感のある残念な音質だったが、 MacBook はこの薄さでスピーカー性能が良くなっている。これまで、樹脂製のカバーがあったヒンジ部分のパンチングされたところをよーく見ると、一部色合いが違う部分がある。ここにスピーカーが内蔵されており、エンクロオージャーのある外部スピーカーとまではいかないが、いい低音がでる。これなら、Apple MUSICで音楽を再生しても十分聞ける音質である。

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さて、良いところを書き並べたが、「この MacBook は買いか?」と聞かれると少々回答に困る。なぜなら、初代 MacBook Air が発売された時と同じ状況だからだ。やはりこれ1台をメインマシンとして使うには不安が残る。すでに Mac を持っているユーザーが追加購入するのならオススメできる。ただし、あなたがMacマニアなら、次世代の MacBook/Proシリーズを知るためには是非この MacBook を持っておかなければならないだろう。


¥148,800 (税別)~