iPhone でエイズや梅毒の検査ができる

米国コロンビア大学の研究チームが、 iPhone を使った新しい HIV と梅毒検査方法を開発、論文を発表した。【Science Translational Medicine.】


iPhone を使った検査には、アルコールテスター チェッカーなどが市販されているが、本格的なウイルス検査に使われたのは初めてだろう。

検査方法は、指先に針を刺し、一滴の血液を採血する。その後、専用のカートリッジに入れて15分、陽性か陰性かが判定されるのだ。今回開発されたキットは、ELISA法によりウイルスの有無を調べるのだが、このELISA法とは検査後に発色する色の濃淡を光で検出する方法で、 iPhone からの低電流で精密に動作可能な光学検出系が開発されたところがスゴイのだ。すでに、ルワンダの母子感染予防施設で実証実験が済んでおり、将来的には他の血液検査への応用も考えらえているそうだ。