3月 5 2017
iPhoneを置くだけで音色が変わるウッドホーン、i-Woodhron Collection
Clapping Jam Wood が発売している i-Woodhron Collection は、電源を一切必要とせず、iPhone を置くだけで音色が変わるアンプラグドでエコなウッドホーンスピーカーだ。iPhone 用スピーカーは、Bluetooth接続の製品が多々あるが、デジタルなサウンドもよりもアナログなサウンドを求めてウッドホーンを購入した。
今回購入したのは、Clapping Jam Wood 製の i-Woodhron Collection の Wood horn L だ。この製品は、職人(オーナー原田さん)が自ら手作り、ひとつひとつの製品が一点モノである。
過去に、オーディオマニアなら誰もが知っているあのJBL製の名機パラゴンやウエスタンエレクトリックのWE15Aホーンなどヴィンテージスピーカーを実寸で自作したというスゴ技を持つ。Wood horn L は、これらのノウハウを応用して製作されたウッドホーンなのだ。
Wood horn L は、扇型の形状で幅314×奥行き217×高さ66mm、天然木突板仕上げにウレタン塗装が施されている。色は、レオとブラックチェリータイプが用意されている。ただし、天然木の突き板仕上げのため、商品ごとに木目と色調が異なる一点モノなのだ。今回購入したのは、味わいのあるヤケが楽しめるというブラックチェリータイプだ。
Wood horn L のホーン部分は、3つのパーティションに分かれている。この3つのパーティションから驚くサウンドが出るのだ。
JBL製の名機パラゴンでデザインされていた音色と音量を最適にする技術が独自の木工加工により再現されており、iPhone の小さなスピーカーから出力されるサウンドを変える。
Wood horn L にiPhone を挿入する部分は、木工製品らしく少々粗めだ、iPhone にキズをつけるようなことなない。iPhone 7ジェットブラックモデルは、ケースなしで設置するのは心配だ。
iPhone 挿入部分は、iPhone のスピーカー部分がホルン部へ通づるようにデザインされている。挿入部分は十分な幅があり、どの世代のiPhone でも使える。
Wood horn L にiPhone 6sをセットしてみた。ホームボタン部分が隠れるくらいまで入るのでグラついたりせず安定している。
iPhone 6sは、約70度くらいの角度で固定される。スクリーン操作にも丁度良い角度だ。
Wood horn L にiPhone 7ジェットブラックモデルをセットしてみた。これもiPhone 6sのサイズと同じなので問題ない。
しかし、木材のバリでiPhone 7ジェットブラックモデルの鏡面仕上げにキズがつかないか不安だ。木面にエッジクッションテープなど貼り付けておくのが良いかもしれない。
まだまだ現役で使用しているユーザもいるiPhone 4s もサイズはiPhone 7より小さいが、問題なく固定できた。
Wood horn L の裏面は、マッドブラックな塗装で手、作りが感じられる刷毛塗りだ。ただし、フエルトよりも、シリコン製の足を後付けした方がテーブルへの振動がなく、良いだろう。
Wood horn L から出るサウンドは、iPhone の小さなスピーカーから出力されたのが信じられないくらい力強い。ただし、すべての音楽のジャンルで同じサウンドかといえば違う。ジャンルは選ばなければならない。サウンドはひとそれぞれの好みがある。デジタルサウンドよりもアコースティックなサウンドを再生するのであれば、Wood horn L は期待を裏切らない。
iPhone は、意外にiPhone 7よりもiPhone 6sの方がクリアなサウンドを出力された。ただし、iPhone 7は、2つのスピーカーからサウンドが出力されるため、スクリーン部分のスピーカー出力を抑えめに調整すると良い。
Wood horn は、1960年代のレトロな雰囲気を醸し出しながら、JBL製の名機パラゴンをはじめとするヴィンテージホーンスピーカーの原理応用し、木の持つ特性を活かした聴き疲れしない優しい音色を奏でるオーディオアクセサリーなのだ。さらに、電源を必要としないのも特長だ。ただし、長時間使用しているとiPhone のバッテリーは枯渇、再充電すできるまで使えない。充電しながら使うために、Wood horn にLightning – USBケーブルが使えればなお良い。