iPadの液晶、採算が合わない

シャープは、省エネ性に優れた液晶パネル IGZO をAppleには供給せず、ソニー、富士通、エイスース向けに供給すると発表した。

高精細な上に電池が従来の数倍も長持ちすることが特徴の IGZO は、2012年3月に出荷をスタート、iPad Retinaには、性能を限定した IGZO 搭載されていた。しかし、シャープでは11月上旬に材料の投入が終わったにも関わらず、下旬から IGZO の生産ラインはほとんど動いていなかったそうだ。その理由は、最大顧客のAppleからの受注が止まったことで、iPad 向け製品の受注が、iPad mini発表の後には激減し、韓国LGディスプレイに調達先を大きく絞り込まれたことだった。しかし、その真相はシャープが「採算が合わない」として11月にiPad 向け製品の受注を取りやめたためだった。【yomiuri】
シャープは、今後各社が発売する高機能のパソコンやタブレット端末向けに IGZO サンプル出荷を始めたそうだ。Appleの製品では、経営再建の柱とならず、他のパソコンに IGZO が搭載されることで経営再建化が本格化されるようだ。