Apple製品は、なぜ Assembled in China ？

iPad2 や iPhone 4S を裏返してみると “Designed in California. Assembled in China” とプリントされている。

Apple製品には、必ず “Designed in California. Assembled in China” とプリントされているが、”Made in USA” としないのは、米国ではAppleの要求する品質の製品を製造できる工場はないからだ。【tuaw】

主にiPad2 や iPhone 4S を製造する Foxconn では、230,000人もの工員を雇用し、低賃金で、24時間体制の製品組み立てを行っている。この230,000人という工員の数は、とうてい米国では雇用できないのだ。それなら、完全自動組み立ての工場を用意すれば良いのではという考えもあるが、これには多額の費用がかかり、ローコストの製品製造ができないのだ。さらに、自動化はAppleに撮ってマイナスの要素が多いのも事実だ。
2007年、iPhone 開発の最終段階で、Steve Jobs が、ポケットの中でキーと一緒に試作機を入れたらスクリーンにキズがつくので使用されていた樹脂製のスクリーンから、Gorilla ガラスへ変更するように指示がでた。すでに、iPhone を製造する工場では、樹脂製スクリーンパーツも準備され、組み立て体制に入っていたのだ。深夜にこの連絡を受けた組み立て工場では、寮で寝ていた工員8,000人を起こし、30分以内に新しい製造シフトを準備したのだ。このような緊急変更に対応できるのは、中国でしかないというのが、”Made in USA” ではなく、”Designed in California. Assembled in China” とプリントされている理由だそうだ。
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