バラし分解したらメーカー保証が受けれないって法律違反?

IMG_5462

Appleをはじめ、多くの家電製品や電子機器には、分解や改造禁止のシールが貼られ、これを無視して分解、改造を行うと、メーカー保証が受けられなくなるのが一般的だ。しかし、これが米国マグヌソン・モス保証法に違反しているとの指摘がでている。【slashdot】

マグヌソン・モス保証法とは「品質保証についての開示、契約締結前の事前開示についての規定」を定めたもので、メーカーが保証によって消費者の行動を拘束するのを禁じている。すなわち、製品を分解すると修理保証が受けられなくなるといった縛りを設けることも同様の解釈になる。そのため、メーカー保証期間中にユーザーが分解や改造を行った場合でも、それに起因する故障でない限り、保証を喪失することはないというのだ。

十数年前、東京で開催された Macworld Expo Tokyo の会場で、当時のAppleJapan社長(原田泳幸さん)が、「このスケルトンの iBook は、元に戻した状態で修理に出せば保証対象外ではないよ。」と話したことを思い出した。完璧なバラし分解は、故障の原因がユーザの分解によるものでなければ、メーカーは修理保証しなければならないという解釈となる。