7月 10 2020
欧州車の宿命、天井の内張はがれをスプレーのりで応急処置

メルセデスベンツ Eクラス(W211)の剥がれ落ちた天井をスプレーのりでDIY修理した。【kodawarisan】
メルセデスベンツ 、ジャガー、フォルクスワーゲン、BMW、ポルシェなどなど、2010年ごろまでに販売された欧州車の天井は、日本の気候に合わない(寒暖差が激く湿度も高い)ようで新車から数年で接着剤が剥がれる天井垂れ(通称)が発生する。
わが家のクルマもついにその兆候が現れたのだ。
そのまま放置すると、一気に天井の内張が剥がれ落ちてしまう。
これが運転中に落ちたらとても危険だ。
欧州車の天井の内張りは、一度剥がれてしまうと業者に依頼してすべて張り替えをするしか方法がないのだが、まだ天井垂れの範囲が小さいので、とりあえず応急処置をすることにした。

応急処置に必要な材料は、スプレーのりとノズルだ。
様々な種類のスプレーのりが販売されているが、クルマの内装貼り替えに最適なの製品は3M スプレーのり 99 だ。
今回は、天井の内張を外さずに作業を行うので、一箇所の穴から広範囲にのりが届くように長い交換ノズルも用意した。

3M スプレーのり 99 の標準ノズルを使わず、用意したノズルを使おうとしたところ、海外仕様ノズルには変換アダプターが必要で、同仕様の短いノズルも用意した。

作業は、天井の内張に小さな穴をあけ、そこからノズルを差込んで、内張に垂れないようにのりを注入していくのだ。

しかし、スプレーのりは重力に従って内張へと垂れ、固まりシミのような状態になる。
地球上では重力に逆らえない。
今回は、天井垂れの広がりを食い止めることが第一目的なので、そこは気にせず剥がれの周辺をのりでどんどん固めていく。

天井垂れの周囲をのり注入で固めた後は、短いノズルに交換して、さらに広範囲にのりを注入していく。

スプレーのりの内張への染み込(白化)箇所はあるが、天井垂れ部分は完全に接着できた。

作業前の天井垂れ部分と見比べると、膨れていた部分がなくなり、その接着具合がよくわかるだろう。
この後、のりが白化した箇所は、内張と同じ色に合わせしたペイントで補修する。
今回、3M スプレーのり 99 で天井垂れの応急処置をしたが、日中は屋根がない駐車場、真夏の炎天下に駐車するので、その耐久性が気になる。
【追記】
3M スプレーのり 99 で天井垂れのリペアをしてから半年が過ぎた。
真夏の炎天下も真冬の寒さも問題なく、天井垂れが広がっていない。
3M スプレーのり 99 の補修は想像していた以上にその効果を発揮してくれている。