WWDC 2015開幕、One more thing は Apple MUSIC

060901

Appleは、WWDC 2015の基調講演で、Macのエクスペリエンスの洗練とパフォーマンスのが向上したOS X El Capitan、この秋に提供されるiOS 9、新しいApple Watchソフトウェアと音楽を楽しむ最良の方法を組み合わせて、すべてを一つに集約し直観的に使えるアプリケーション、Apple Musicを発表した。【apple】


日本時間の深夜2時からはじまり、2時間半の長丁場となった基調講演、すべて見たよというAppleファンな読者さんも多いだろう。しかし、寝てしまったよ…という読者さんは、12分で完結するムービーが公開されたのでまずはこれを見て欲しい。【Everything from Apple WWDC 2015 in 12 minutes】

実は、今回リアルタイムでこの基調講演を見ていなかった。なぜなら、新しいMacやその他の製品が発表されることはないという事前情報があったからだ。本来、WWDCは開発者向け、ソフトウエアなどの開発に特化したイベントである。何年もの間、Appleは新製品発表の場としても利用してきたが、その考え方が修正され、本来の姿(イベント)となった。だから、今年のWWDCも予想された通り、新製品の発表はなく、OS X や iOS、Watch OSなどソフトウエアと新しいサービスとなる MUSIC が発表された。

さて、新バージョンのOS X となる、OS X El Capitan、オーエステン・エルキャピタンと読むらしいが、機能アップはもちろん期待だが、興味は新しいシステムフォントのSan Francisco、特にRetinaディスプレイで映えるモダンで読みやすい書体だそうだ。

次に iOS 9。
iPadに新しい機能が与えられる。Slide Over機能により、簡単にスワイプするだけで最初に使っていたアプリケーションを終了せずに別のアプリケーションを同時に使うことができるそうだ。また、2つのアプリケーションを横にならべて同時に使うことができ、Picture-in-Picture機能により、FaceTimeで通話中に他のアプリケーションを使うこともできるマルチタスクな環境が実現されるというのだ。

そして、Apple Watchソフトウェアアップデートとなるwatch OS2。
新しいタイムトラベル機能、ユーザがDigital Crownを使ってスクロールし、これから予定されているイベント、一週間の気温など未来の情報が確認できるようになる。さらに、新しい文字盤

やwatchOS 2用のネイティブアプリケーションにより、これまで以上に便利なアプリの登場が期待される。

そして、今回の最大のトピックス Apple MUSIC。

”Apple Musicは革新的なストリーミング型音楽サービスで、1日24時間、Appleから全世界に向けて生放送する先駆的なラジオステーションであり、音楽ファンにとってはお気に入りのアーティストとつながるためのすぐれた新しい方法でもあります。

これはラジオなの、音楽配信サービスなの、iTunesとはどうのような位置なるのか…、実は、いまひとつよくわかならいのです。Apple Musicは、6月30日より世界100カ国以上で提供が開始される予定で、3カ月間の無料メンバーシップがあるようなので、良し悪し、使い勝手はとりあえずは試してみてから判断するのが良いのかも。