Appleは膨大な運営コストがかかるiTunes Storeをどのように運営しているのか。
今、iTunes Storeの運営コストが話題になっている。 年間10億ドルという運営コストを試算しているasymcoは、自社のデータセンター運営にかかる費用だけでなく、通信回線にかかるコスト増加に注目している。昨年以降顕著にに運営コストが急増しているのは、App StoreからのアプリダウンロードやiTunes Storeの動画配信など重量級コンテンツの利用増加が大きい。
通常では考えられないほどの悪い運営のiTunes StoreをAppleはなぜメインサービスとして強調しているのか。それは、iTunes Storeを新製品の売り上げを促進させる広告サービスとしているため、少々の赤字は眼中にないということらしい。すべてのApple製品に iTunes を介したサービスを提供することで自社製品が売れれば良いとしているのだろう。 今回、新しく発表されたiPod touchやiPod nanoも、まずは iTunes を使わなければ何もできない、iTunes を使うということは、iTunes Storeのサービスを必然的に使うことになる。無駄に膨大な広告コストを使うより、iTunes Storeから魅力的なソフトサービスを展開すれば、ハードウェア製品も売れるということなのだろう。