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2008年05月02日

802.11n で転送レートが不安定な MacBook Air ー その1

050201.jpg最新モデルのApple製品には、IEEE 802.11nドラフト仕様に準拠したAirMac Extremeワイヤレステクノロジーが使われている。MacBook AirMacBook Pro、そして新しく発表された iMac がそうだ。これらの製品と Time Capsule をワイヤレスで接続すると理論値は 300Mbps の転送レートという、前世代の 802.11g に比べ最大5倍のデータ転送速度となる。
日本国内では、5GHz の周波数帯域は電波法上の制限により、当初の対応製品では 20MHz のバンド幅(1チャンネル)しか利用できなかった。昨年6月には電波法の一部改正が施行され、同時に使用できるバンド幅が20MHzから40MHzに引き上げられた。これにより、5GHz帯を利用した場合、ピーク帯域の理論値は300Mbpsとなった。
実際に、MacBook Airからその転送レートを確認してみると、「300」とはならないが、「270」と表示された。対応製品であることが確認できたのだ。
しかし、その直後、異常事態が発生した。「270」と表示された転送レートが2桁の表示となってしまったのだ。電波干渉を受けているのか、2.4GHzの周波数帯域ならまだしも、5GHz の周波数帯域ならそう干渉するような家電品や近隣の無線ネットワークもないはずだ。しばらく表示を見ていると、「100」台まで転送レートは回復するが、不安定な状態だ。その次の瞬間、目を疑うような表示が現れた。なんと転送レートが「0」となってしまったのだ。これまで 802.11gを 使用していたときは、転送レートは常に「54」を表示していた。そのレートよりも低い「0」なのだ。
MacBook Airを再起動すると、表示は「270」に戻ったが、すぐに2桁になってしまう。やはり不安定な状態だ。
現在使用している MacBook Airは初期モデルなので不具合を疑い、Apple Storeのジーニアスに相談したところ、AirMac部品の不具合が考えられるとのことで、交換修理してもらうこととなった。
修理から戻ってきたMacBook Airを起動、Time Capsule に接続したところ、新しい部品に交換したにもかかわらず、5GHzの周波数帯域での不安定さはまったく改善されていなかった。ただ、2.4GHzの周波数帯域で 802.11n のみを使用した場合の転送レートが「130」と表示され、なぜか非常に安定した結果となった。(次回に続く)

Posted by kodawarisan at 11:30
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