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2007年07月25日
iPhone、日本での壁
日本で iPhone を使うには、既存の通信方式への対応と販売形態に問題がある。
「iPhone:日本ではいつ買える? 通信方式が壁【毎日新聞】」でも取り上げられているGSM方式とPDC方式、欧米やアジア各国ではGSM方式が標準となっているが、日本では独自のPDC方式を採用している。iPhoneは、GSM方式を採用しているので来年のアジアへの導入が比較的スムーズに行われると思われる。しかし、アジアの中でも日本は事情が違う。独自の通信方式に加えて、販売方法にも問題がある。他国では考えられない0円携帯電話の存在だ。携帯電話を販売すると、販売台数に応じて販売奨励金という料金が販売店に支払われる。これが、1台あたり数千円から数万円にもなることから、0円で販売しても販売店は損をしないシステムとなている。通信業者は、端末の販売よりも通信料の回収で利益を得るシステムをとっているので、結局損をすることはないようだ。国内の携帯電話ユーザは、この販売システムに慣れきっているので、0円携帯電話が販売されているのは、あたりまえのように思っているのも事実だ。このような事情の中で、iPhone のように6−7万円もする携帯電話を販売しても、一部の熱狂的なユーザ以外には売れそうにないのである。
もうひとつ大きな問題がある。国内では携帯電話事業の主導権は、携帯電話会社が握っているが、iPhoneの場合にはAppleが握ることになる。もし、日本でも携帯電話会社が、Appleに主導権を認めるとなると、国内電機メーカーも同じ扱いを要求することから、携帯電話の販売方式が大きく変わることにもなりかねない。
さて、どうなるのか、iPhone 導入にいち早く手を挙げている、事実上宣言したともいえるNTTドコモの動向が今後注目される。
Posted by kodawarisan at 08:55
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