今回バラしに使った21.5インチの
iMac、旧モデルのバラし方との違い、そして、バラしてみてわかった内部のデザインについて解説する。
iMacは、
旧モデルとなった2007年発売の
iMacと同様に吸盤でガラスを取り外すのだが、そのまま引き上げるとガラスが破損する。なぜなら、画像にあるフックがガラスの下方向についており、これが
iMacの下部に挿入され、固定されていたからだ。
ガラスを取り外すには、上方向をまず持ち上げ、そのままガラスをスライドさせる必要がある。これについては、iFixitの手順では解説がないので、大失敗しないように注意する必要がある。

iMacのガラスを固定している磁石は、想像以上に強力だ。すぐ近くにはビス穴があり、作業中何度もレンチとビスが引き寄せられた。
iMacの基板に接続されるコネクター類は、すべて仕様が異なるものだった。接続作業でミスを防ぐには良い。種類の違うコネクターは、結構コスト高だが、Apple流のこだわりだろう。しかし、コネクターの形状を良く知らないで取り外すと破損する恐れがあるので注意が必要だ。
最近の Mac でよく見かけるようになったシールが、
iMacにも数カ所あった。ユーザが剥がすとメーカーの保証を受けることができないというものだ。シールは、剥がすと透明になってしまう。これは、やはりバラし対策なのだろうか(笑。
最近、
Time Capsuleの
トラブルで話題となったコンデンサーが、
iMacの電源パーツににも使われていた。ある日突然、コンデンサーの内容物が吹き出して機能しなくなるのだ。ただし、新しい
iMacでは、冷却機能がしっかりしているので、最悪の事態になることはまずないだろう。ただし、頻繁に
iMacの電源をオンオフすると負荷がかかるので、トラブルリスクは高いと考えられる。
ハードディスクの固定方法がユニークなのも新しい
iMacの特徴だろう。筐体の曲面に合わせる形で取り付けられている。このナゾは、バラすとわかるのだが、ハードディスクをより効率よく冷却するために、筐体に密着する形で固定されていたのだ。
今回発表された
iMac は、冷却がポイントだったのかもしれないというほど、しっかりデザインされている。この基板から延びるヒートパープとその先にあるヒートシンクの巨大さに驚かれると思う。そのヒートシンクは全て、
iMac筐体裏面に密着するように取り付けされていた。
いつものことだが、最後にバラすのはのは
iMacの付属品。といっても箱から出しただけ。新しいマルチタッチマウス
Magic Mouseについては、
iFixit の分解が参考になる。21.5インチモデル
iMac のその他のバラし画像は
こちら。27インチ
iMacについては、
Kyle@iFixit が詳細な分解手順を公開した。