iPhone 3G の電波状況の表示バーは、国内の携帯電話の3本とは違い5本ある。電波状況を細かく表示できる優れものかと思いきや、電波をキャッチしにくいから詳細に表示する必要があるようだ。
ソフトバンクの3Gネットワークは、基地局の増設はかなり行われているが、基地局間の距離が離れおり、電波がオーバーラップさず、電波のないスポットエリアが存在する。なので相変わらず、電波状況が悪い印象を受ける。特に、iPhone 3G を使用していると、電波状況表示の5本バーがフルに立つことは少ない。ソフトバンクは、電波の弱い地域を補うために、ホームアンテナの設置サービスをしている。ホームアンテナは、本体価格が32,000円するのだが、一定の条件を満たせば本体と設置工事料金が無料となる。
KODAWARISANは屋外でバーが4−5本立つ比較的電波状況の良い地域でiPhone 3G を使用しているのだが、屋内に入るとたちまちバーが1本、時には圏外表示となる。そこで、さっそくホームアンテナの設置工事を依頼した。
ホームアンテナを試験的に設置し、電波の増幅状況を測定したところ、電波強度測定用の携帯電話では、表示されたバーは3本の良好。しかし、iPhone 3G はというと、バーが2−3本しか表示されず、まったくフルの表示にはならなかった。
さらに驚いたことに、屋内アンテナの真横で iPhone 3G を使用したところ一時的に5本表示となったものの、2−3本表示のとても不安定な電波状況だった。
ホームアンテナ設置作業員の下した結論は、「ホームアンテナの効果はまったくない。」ということだっだ。作業員の話によると、同地区ですでに10件ほど iPhone 3G ユーザの依頼でホームアンテナの設置を行ったのだが、効果があったのは1件のみだったそうだ。
iPhone 3G の裏蓋は、電波を受けやすいように金属からポリカボーネートに変更されたが、期待するほどの効果がないのかもしれない。さらに、ソフトバンクの3Gネットワーク網にも問題があり、iPhone 3G との相性が悪いのかもしれない。
この事実をAppleとソフトバンクへ報告し、現在回答を待っている。