22.Oct.2005
「さぁ、ショータイム。新しいiMac G5」

 
フラットパネルのiMac G5が登場して1年が過ぎた。一見すると、iSight が内蔵されたくらいで大きな変更はないのかと思わせたが、その内部はこれまでのiMac G5とは違い、まったく別物であった。
 旧iMac G5は、ユーザがメモリ増設やハードディスクの交換を簡単にできた。しかし、新iMac G5は筐体構造が変更され、ベゼルは容易に開けることができなくなっていた。メモリ増設は、下部のメモリスロット用パネルから行い、それ以外の作業はユーザができない。専用工具が必要なのだ。
 旧iMac G5(写真下)の内部構造は、フロントベゼル部に液晶パネルをはじめとするすべてのパーツが取り付けられ、ユーザがメモリ増設などの作業時にそのデザインの美しさを見ることができた。しかし、新iMac G5(写真上)の内部は、黒いシールドフィルムで覆われており、すべてパーツが反対側のベゼルに取り付けられていた。
 iMac G5は、旧iMac G5で発生した熱によるトラブルや冷却ファンの騒音対策を優先して改良、各パーツの配置を再デザインしたまったく新しいモデルだ。
 旧iMac G5は、筐体下部から空気を吸い込み、上部に配置されたファンで吸い上げながら冷却する方法をとっていた。新iMac G5は、これとは全く逆で、筐体下部に配置された3個のファンがロジックボード周辺とCPUの冷却ブロックに風を送り込み冷却、その風が上部に配置された電源部品やハードディスク、DVDドライブを冷却して外部へ排出される構造だ。
 この冷却構造こそが新しいiMac G5のバリューなのかもしれない。    
(KODAWARISAN)
Disassembled the old iMac G5(17-inch) is here.