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Review " Super Tangent "
17.Jun.2005 by dr-mip
 iPod shuffle にそっくりの製品として話題になっている Super Tangent が届いた。まず、パッケージを比べてみると、色は iPod shuffle のような黄緑色の派手さはないが、この白い箱のデザインは、どことなく似ている。パッケージを開けると、中にはSuper Tangent 本体とイヤーフォン、CD、マニュアルなどが入っている。マニュアルには、日本語も記載されており、LUXPROの日本市場への参入の意気込みが感じられる。
 さっそくSuper Tangent にイヤーフォンを挿して、背面のスライド電源スイッチを音符マークした。工場出荷時に試聴のためか音楽ファイルが3曲入っている。そして、聴こえてくる音楽、いやぁ〜やっぱりパチもんかと落胆。しかし、気を取り直してiPodに付属するイヤーフォンを使ってみると、あれっ、これなかなかイケル、いや、FM受信などの付加機能を考えると iPod shuffle よりも良いかもしれない。
 Super Tangent への音楽ファイルの転送と充電には、パソコンのUSBポートに接続する必要がある。PowerBook G4 のUSBポートへ接続すると、少々、USBポートに浅く挿さるものの MacOS X Tiger の環境下では問題なく認識され、untitled のアイコンがデスクトップに現れた。
そこには、試聴用に音楽ファイルが3曲インストールされていた。音楽ファイルは、MP3形式のみ再生可能で、ドラッグ&ドロップでコピーするが、ファイル名の先頭に付く番号順に再生するようだ。
 充電中の表示は、赤いランプ2個が点灯、充電完了になると赤色と緑色のLEDが点灯する。充電時間は4時間となっているが、フル充電に1時間も必要なかった。工場出荷時にフル充電され、さほど時間が経っていなかったためであろう。さて、音楽ファイルを聴くには、背面のスライドスイッチを音符マークにスライドさせ、好みに応じて低音重視であればもう一つのスライドスイッチを2の方へスライドする。そして、フロント部にある再生スイッチを押す。音量調節は、+とーで行うなど、基本的なインターフェースは iPod shuffle と同じである。iPod shuffle にはない機能に、FMラジオ受信とボイスレコーディング機能がある。FMラジオを受信するには、スライドスイッチをFMにし、もう一方のスライドスイッチで日本の周波数が設定されている2の位置にする。再生・停止スイッチを押すとメモリ周波数を1から順に10までヴォイスナビゲーションがある。周波数の調整は+とースイッチで行うが、受信感度が悪いのか、なかなかうまく周波数が合わない。何度か繰り返すうちに登録ができたが、一般的なラジオにあるようなオートプリセット機能が欲しいところだ。
 ボイスレコーディング機能を使うには、スライドスイッチをマイクマークに合わせ、再生・停止スイッチで録音が始まる。マイクはイヤーフォンソケットの隣にある小さな穴にある。音質は、会議などの記録には適したものとは言えないが、これは iPod でも同じであったのでメモ程度の音声記録として利用するには良い。
 さて、Super Tangent の内部を見てみよう。構成パーツは、フロントとバックケース、USBプラブが直付けされた本体基盤とバッテリの4点である。他に、再生・停止ボタンスイッチとビス2本、ビスを隠すためのシールのみの簡単なものである。iPod shuffle のように筒ケースになっていないので強い力には弱く、内部への水滴の侵入によるトラブルがありそうだ。バッテリはアルミシールで覆われており、仕様や製造メーカなど知ることができる記載がない。バッテリ寿命が来たときにはミュージックプレーヤーとしての機能がなくなり、512MBのUSBメモリだと割り切って使うのがいいのかもしれない。
 最後に SuperTangent の問題点を記載する。ネックストラップ兼用のイヤーフォンを本体に取り付ける際の穴、これはキャップにも切り込みがあって便利そうに見えたのだが、キャップの形状がお粗末で iPod shuffle のようにしっかりと固定するロックがないため外れやすい。iPod shuffle 用のケースを流用したいが、微妙にサイズが違うため使うことができない。
 やはり、ユーザインターフェイスを考えたデザインは、アップル製品には及ばないようだ。